ぼくらの世界には明らかに格差がある。
体育の時間、足が速いやつはそれだけでモテる。
デブは野球の時には問答無用でキャッチャーやらされるし、
サッカーの時には問答無用でキーパーやらされる。
男なのに胸を揉まれる。
公文を習ってて超むずかしい計算が出来るやつも居れば、
九九も満足に出来ないやつも居て、
みんな同じクラスで一緒に授業を受けてる。
家にエレベータが付いてるお菓子会社の社長の息子もいるし、
ほったて小屋みたいな家にすんでるものすごい貧乏なやつもいる。
みんな同じ体操服着てる。
鉄道模型やラジコンを持ってたのはいつも金持ちだった。
金持ちの家にはでかい庭があって、庭の松がすごい曲がっていて、池に鯉がいて、
ビックリマンチョコが箱買いしてあって、ワクワクした。
ドンパッチ、ジュエルリング、フィリックスのガム、キャベツ太郎、
とにかくカラフルで体に悪い駄菓子を買って
いつも安いプラモや駄菓子や釣り竿を買って遊んだ。
釣りに行くとき、海まで自転車で行った。
ママチャリのやつも居た。
金持ちは多段変速自転車だった。
自転車を持ってない友だちは走って付いてきてた。
生まれつき左手が無いやつは右手だけで普通にファミコンしてた。
アイスクライマーは、ぼくよりうまかった。
ファミコンのコントローラーが2個しかないから、
二人がゲームで遊んでいるのを
一日中後ろで見てるだけの友だちもいた。
それが楽しかった。
不良も普段はつまらなそうだけど、
運動会になると意外と楽しそうにしてる。
いじめも普通にある。
あだ名がガリ勉の奴は、将来いい会社に入るんだって言ってる。
美人のあの子もいつか必ずおばあちゃんになる。
ぼくらの世界には明らかに格差があって
それが最高にフェアなんだ。
”- ぼくらの格差社会 - はじめに閲覧されるべきもの
2011-08-12 (via blendy999)