『アイドルに向いてる』ってなんだろう。
きっとね
アイドルをやってる子ならみんな一度は
思っていると思うのです
「私はアイドルに向いてない」って。
GPPの最初の振付けレッスンで
「サビ以外はきゃっきゃしてて」と言ったら
「きゃっきゃ仕方が分からない…」
とぽつんと呟いたあいちゃんだったり。
「歌えないし踊れないし喋れないし
申し訳なくてセンターになんて立てない」
と言ってたまこさまだったり。
この子達なんて
毎日何百回、思ってるのでしょうね。
個別握手会やサイン会の列の長さで
毎回毎回、
自分のアイドルとしての資質を突きつけられて(いるような気がしてしまって)
アイドルらしく振る舞えない自分と闘って
リレーやテストで順位をつけない、公表しないのがゆとり教育なのだとしたら
この子達のやっている事ってなんなのですか
ものすごく過酷なその環境はなんて呼べばいいのでしょう。
私は
これはほんとに
あくまでの私の考えですけども
アイドルは
女優やモデルのように
職業ではないと思う。
アイドルはたぶんきっと「年代」の呼称なだけであって
その一部の年代に
歌ったり踊ったりするのを仕事としている子達が
「アイドル」と呼ばれているだけなんだと思っています。
その年代というのが
20代までなのか
ユニットを抜けるまでなのかは
人それぞれだと思うけど。
『アイドル』というワケの分からない看板が大きすぎて
そこに自分を近づけなければいけないような気がして
違和感を感じて
ツラくなって
「自分はアイドルには向いてない」と
思ってしまうのかもしれない。
だからぱすぽに
「せんせぇ、私どうしても、アイドルっぽくなれないよ」
と相談されると
「そんなもん、なろうと思ってなるものじゃないんだから、いいんだよ」
と言っています。
みんなの思う「アイドルっぽい」子達が
もし10人集まったグループなんて
今のぱすぽよりぜったい面白くないよ。
そこに、
気付いてくれるといいな。
お客さまにはもちろんだけれど
私は
あの子達に
本人満足度の高い時間を
アイドルの間も過ごしてほしいとずっと思っています。
だってやっぱり
ぼやぼやしたものだけど
アイドルって面白いですもの。
色々詰まっていますもの。
- チロリアンぶろぐ: みんなちがってみんないい (via darksideofdark)