Perfumeの武道館、知り合いでも取れた人いなさげ。ヤフオクでは、落札時2万円あたりが相場という状態になってるし。Rock In Japanのときは、1時間前に入場規制かかって同時間帯のエレカシがガラガラだったとか、サマソニのときは、流入する人間が多すぎて最前列付近の人たちが圧死寸前になってたとか、そういう話を聞くと、もうドームでやっちまえよ、とか思う。
でも、その実「現象」って言われているほどには実際のCDの売上は出ていないわけで。”GAME”は、半年ベスト100に入り続けているっていうのはすごいんだけど、実売では37万枚。今年の年間アルバムチャートでも、現在の時点でやっとベスト20に引っかかっているあたり。シングル”love the world”の場合は、ようやくこのシングルで初の10万枚超えの13万枚。
いったいこれは何なんだろうって思うのだけど、要するに「発信する側」の方に彼女たちにやられちゃった人たちが異常に多いということなんだと思う。通常そんなことありえないブルータスで表紙&巻頭を飾ったり、ミュージックマガジンで特集が組まれたり、その特集の内容も概ね、ライターの好き好き宣言丸出しの文章ばっかだったり。ナタリーは言うに及ばず。
結局、普段はロックだとか何だとか言って頑張ってる業界の人たちも、本当はみんなアイドルが大好きだったってことなんだと思う。でも何だかかっこ悪かったり恥ずかしかったりで表明できないまま来て、ここでやっと音楽的エクスキューズを伴うことで、堂々と好きだと言えるようになったんじゃないかと。
自分は1985年、中3のときに西村知美をうっかり好きになって、「ドン松五郎の生活」を映画館まで観に行ってしまった時に心の中で何かのタガが外れ、それ以降主だったアイドルアルバムも聴いているつもりなのですが、アルバム通して一貫した音楽性があって、かつここまでそのレベルが高い作品って皆無だったわけですよ。本当に。ようやくこの2008年、みんなが「音楽性」という言い訳を手にすることで、アイドルのことを胸を張って「好き」だと言えるときがきたんです。
呼び屋の人たちが、どうしても観たいし呼びたいから呼ぶ。編集部の人たちが、どうしても会いたいし書きたいから特集を組む。それを参加者が観に行ったり、誌面に触れたりして「熱」が伝播する。今の「現象」はまさしくそんな感じ。
だから逆に、その「熱」が届かないところにはまったく響かない。オリコンの地域別チャートを見るとわかりますが、Perfumeの売れ方には特異点があります。大都市圏では爆発的に売れていても、地方ではそれほど売れていないということ。他のアーティストと比べても、著しくその差が大きい。つまり、フェスにも行かない、雑誌もそれほど読まない、音楽に触れる機会は主に
テレビとカラオケと着うたがメイン、CDをかけるのは主にカーステ、という層にはその「熱」の伝わりようがない、ということです。
そういう人たちは別にアンテナが低いということじゃない。AMとFMくらい電波の種類が違うだけ。だから、いくら大都市圏でFM大出力にしても、AMラジオ聴いてる人には届かないわけで。で、日本全国足し算すれば、もうこれAM聴いている人の方が圧倒的に多いですから、今みたいな状況になっているということですね。
でも、PerfumeもAMに大々的に乗っかる日が近づきつつあります。紅白です。本人たちも熱望していますし、今年は間違いないでしょう。そこでどれだけ視聴者に響くかどうか、その音楽性やキャラが受け入れられるかどうか。それが、今年がピークになるのか、この先もしばらく続くのかの分岐点になる。本気でそう思ってけっこうドキドキしています。
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Waste Of Pops 80s-90s|カバー曲・消えたバンド・ニュース (via petapeta) (via kml) (via nasunet)
やはり、プラチナチケットになったか。
(via mitaimon, tsuda) 2008-09-26 (via gkojay) (via rosarosa) (via gkojax) (via superartlife)